godman こんにちは!
フォーラムへ質問を投稿していただきありがとうございます。ただ、フォーラムでは私以外のSpineチームのメンバーも投稿を確認していますので、もし今後ご質問される際は、初めて見た人でも経緯が分かるように問題についての説明を記載いただければ幸いです。
さて、添付データを拝見しまして、私のPC上でもアニメーション再生時にエディターのFPSが8FPS程度まで落ちてしまうことを確認しました。
原因についてですが、ボーンも多い上にメッシュ頂点も非常に多く、全体的にパフォーマンスを低下させてしまう要因が多いセットアップになっていましたので、まずはスケルトンの実行時のパフォーマンスに関する情報がまとまっているユーザーガイドの測定基準ビューのページを、今後のためにもぜひご一読されることをお勧めします: Spineユーザーガイド: 測定基準ビュー
上のページ中のCPU使用率の項目にある通り、ボーンの数もCPUには影響しますが、それだけではなく「タイムラインの数が多い」とアニメーションを適用するために必要な処理を増加させてしまいます。
例えば、送っていただいたデータでは設定モードでは金魚の配置がばらけておらず、アニメーション中にトランスレートと回転のキーを使って金魚の配置をばらけさせていますが、そのようにすると金魚1匹をばらけさせるためだけに2つのタイムラインを必要としますので、金魚を設定モード内でばらけさせておいて配置用のタイムラインを全て削除したらそれだけで5,300個ほどあるタイムラインのうち402個ほどタイムラインを減らすことができますので、もしボーンを減らすことが出来なかったとしても、タイムラインを減らすように工夫されることをお勧めします。
ただ、現在の金魚のアニメーションが完成形に近い状態なのかは分かりませんが、もしそうだとしたら、幸い、現在のディティールくらいの動きは4/1以下のボーンで再現が可能ですので、純粋にボーンを減らすのが早いかもしれません。例としてボーンを減らしたセットアップを作成してみましたので、以下のZIPファイルをダウンロードして、中のSpineプロジェクトを確認してみてください。(同じ画像素材を使う想定ですので、イメージパスを修正してご確認ください):
kingyo_reduced.spine : 金魚単体で修正したデータ
kingyo_reduced_duplicated.spine: 修正した金魚を120匹ほど並べてみたデータ(私のPC上では60FPSで再生できることを確認しました):
おそらくオリジナルのデータで金魚1匹につき大量のボーンが設定されていたのは、金魚の動きをできるだけ滑らかにしたいためかと思いますが、以下のTipsにもある通り、メッシュとウェイトをうまく利用すればそれほどたくさんのボーンを使わずとも滑らかな動きを実現できます:
http://ja.esotericsoftware.com/spine-tips#15-fisherpelican
(※上の「釣り人ペリカン」の実際のSpineプロジェクトはTwitchのアーカイブページの「Download Files」ボタンからダウンロードできます。)
また、補足として、タイムラインを減らすためにはコンストレイントを利用するという手もあるのですが、今回の要件では「金魚を大量に複製しないといけない」ということで、残念ながら現在の機能ではボーンの複製をする際に同時にコンストレイントを複製することができない関係で非効率的なやり方となってしまうので省きました。
この回答がご参考になれば幸いです。